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東神戸はナルクの全国128番目の拠点です

当地の見どころ

その4−神戸の中華街(南京町)

中華街と言えば横浜・神戸・長崎が3大中華街と言われています。神戸の中華街は横浜の3分の1、長崎の2倍強とあります。3大中華街の神戸は日本のほぼ真ん中に位置した中華街になります。そして神戸市民は通称「南京町」と呼んでいます。

        

大丸側から見た長安門(神戸)


  
              長崎中華街2景

戦前神戸の繁華街は、神戸大丸前の元町通1丁目から元町通6丁目神戸三越にかけて、繁華街として随分栄えていました。元町6丁目にあった神戸三越もホテルに建て替えられ、そのホテルも阪神大震災で打撃を受け、随分長く放置されていましたがやっと半分が取り壊され、新しい建設が進められています。

      

西側から見た元町6丁目入口


【神戸開港と共に】
1867年神戸開港を機に南京町(中華街)は中国人による雑貨商、豚肉商、飲食店が軒を並べるようになりました。1945年戦災により元町一帯も「焼夷弾」により全焼、南京町はバラックが立ち並ぶヤミ市となり、外国人バ−とともに、治安の悪い裏通りに変ぼうしました。

【戦後の復活】
1981年地元商店主らが南京町復活を目指し「南京町商店街振興組合」設立・「南京町復興環境整備事業計画」がまとまり、中華街のまちづくりがスタ一トしました。南の楼門・六角堂のあずまや・長安門(大理石の楼門)などが次々に完成しました。

     

集いの広場:六角堂


【阪神大震災と南京町】
横浜の中華街には、有名高級中華料理店が立ち並んでいますが、神戸には高級中華料理店は無く、一品に拘る老舗豚まん店、おかゆ、屋台料理が名物になっています。この屋台は1995年阪神淡路大震災により一部は損壊しましたが全壊は免れ、ライフラインが打撃を受けたにもかかわらず、カセットコンロで暖かい食べ物を販売したのが始まりで、震災被災者や復興支援者は随分力づけられました。

 


        
            豚マン屋さんに行列

   
     元町へ抜ける路地         西の大門

南京町は二つの交差するメ一ンストリ一トを中心に、観光客は屋台で買った豚マン、ふかのヒレス一プ、揚げ物等を器に買って歩きながら食べています。ロケーションは全国的にも有名な元町商店街に隣接し、土日祝日には他府県からの観光客が大勢南京町に来られます。

【三大中華街と関帝廟】
横浜の「関帝廟」は中華街にありますが、神戸の「関帝廟」は南京町から離れた山麓にあります。長崎市鍛冶屋町に国宝「第一峰門」・「大雄宝殿」・重要文化財の「護法堂」・「鐘鼓楼」等がある崇福寺が長崎の関帝廟になるのではないでしょうか。

   
    長崎・関帝廟(左)     神戸・関帝廟(右)

   
          長崎・崇福禅寺2景

【地域無形民族文化財】
1987年第一回南京町春節祭をおこなって22年、毎年旧正月には南京町六角堂前広場で「獅子舞・舞踊」が盛大におこなわれます。いまでは7日間の春節祭に延べ35万8千人の観光客が訪れたと報道されました。そして神戸市地域無形民族文化財にまで発展しています。

  (文中に一部日本経済新聞掲載記事を引用させていただきました)


その3 神戸異人館めぐり

      神戸異人館街を訪ねてみて下さい

【異人館街とは】
現在神戸で異人館街と呼ばれているのは北野町、山本通、周辺で、異人館といわれる洋風住宅と和風住宅の混合した、神戸ならではの異国情緒のある場所を総称して「神戸異人館街」と言われています。

    

 北野通り(東から西を撮影)


異人館は、明治の中頃、多い時は百数十軒あったとの事ですが、第二次世界戦争の末期の空襲と、阪神・淡路大震災その他で、現在三十軒余しか残っていません。

   
          街中の銘板や標識もわかりやすい

現在、異人館の主要なものは、国、市、の重要建造物の指定を受け、景観保持に努められています。

 


【・・出来た経緯】
 1853年 米海軍、ペリー提督率いる黒船、4隻、浦賀へ来航。 

 1858年 日米修好通商条約締結。六港開港、
      (下田、函館、少し遅れて兵庫、神奈川、新潟、長崎)
 1867年 神戸開港。外国人居留地設置

神戸に来た外人達は当初居留地に住んでいたが、商売が安定して来るに伴い良住環境を求める様になり、結果神戸港を一望にできる山手(北野町界隈)に、多数の異人館をつくり、百数十軒の街が出来たとの事です。

 

現在ある館の所有は、公共のもの、外人のもの、日本人のもの、等に分かれて居り、それぞれが、公開、商売、修理、保持に努めています。

  

【建築様式】
異人館の建築は外人建築家の下に、日本人の大工、左官、石工、が腕を振るい色々の力作が出来上がった。 一般的な特徴は以下の通りです

 木造2階建て、ベランダ付き、張出窓あり、外壁は板張りペンキ塗り仕立て (一部レンガ積みあり)
 屋根瓦葺き、屋根上にレンガ積みの煙突有り
  1階、 玄関ホール、居間、応接間、食堂、調理場、ほか
  2階、 寝室、個室、浴室、ほか

 

          

2階の窓から眼下の広場を見る


【NHK大河ドラマ・・】
異人館街が脚光を浴びる様になったのは、昭和52年から始まった“NHK大河ドラマ、風見鶏”の舞台になってからで、それ以降神戸を代表する観光ポイントになりました。

            

今時珍しい「廃屋」もありました


阪神淡路大震災後、一時は観光客が減りましたが、現在は元に戻ってきました。

            

街角の可愛い小物屋さんで


 次の有名館に時間があれば是非お立ち寄りください。

 風見鶏の館(旧トーマス邸)明治42年建、ラランデ氏設計、国重文、公開中。
 萌黄の館 (旧シヤーブ邸)明治36年建、ハンセル氏設計、国重文、公開中。
 ラインの館(旧ドレウエル邸)大正4年建、ドレウエル氏設計、市重文、公開中。
 その他、うろこの家、洋館長屋、シュウエク邸、グラシアニ館  東天閣ほか

    
     シュウエク邸(左)   グラシアニ邸(現在レストラン)

   移設 相楽園内へ、(旧ハッサム邸)、国重文。
   移設 王子動物園内へ、(旧ハンター邸〕、国重文(レンガ積み)

全国ナルク仲間の皆さん是非北野観光ガイドマップを手に、神戸の山麓から海に向けて歩いて観てください。

   
     トアロードには、東天閣(左)や国際学校(右)も

1日乗り放題の「ループバス」・・JR三宮駅南・・そごう前「センター街入り口南」発もお勧めです。

             

巡回ループバス

                                  (小池 進)

 

その2 美術館めぐり


全国ナルク仲間の皆さん、東神戸エリアの町の印象を、どのようにもたれていますか?
前回、東神戸エリア内にある灘五郷の酒蔵巡りをご紹介致しましたが、今回は美術館(博物館)をご紹介します。

小磯良平記念美術館、ファッション美術館、白鶴美術館、香雪美術館、世良美術館(以上東灘区)、兵庫県立美術館、原田の森ギャラリー(以上灘区)、神戸市立博物館(以上中央区)の八つです。順番にご紹介します。

【東灘区】
梅」が区の花の東灘区はその昔、財を成した大阪商人が大勢「魚崎村」・「住吉村」に豪邸を建てて住み、町づくりを始めたと言われています。そして東灘区は文教区とも言われています。

小磯良平記念美術館
神戸に生まれ、親しみやすい女性像を中心とした西洋絵画を描いた画家、小磯良平の「小磯良平記念美術館」があります。

アクセス;神戸市東灘区向洋町中5-7(078-857-5880)
JR住吉駅から神戸市営モノレール(六甲ライナー)に乗車、アイランド北口駅下車。そこは「コンテナターミナル・長距離フエリー乗り場・住宅・商業施設」からなる「海上都市六甲アイランド」です。その付け根に「小磯良平記念美術館」があります。
ホームページ

神戸ファッション美術館
神戸はフアッションの町とも言われています。
「衣」から世界が見えてくる。をテ−マにした世界の民族衣装が展示されている。

アクセス;神戸市東灘区向洋町中2-9-1(078-858-0054)
神戸市営モノレール「アイランド北口駅」から更に一駅南、徒歩約5分、モノレ−ル乗車の場合「ポートアイランド駅」下車。東の商業施設の建物に隣接して「ファッション美術館」があります。又、同一建物内1Fには、「神戸ゆかりの美術館」(078-858-1520)もあります。
ホームページ(神戸ファッション美術館)
ホームページ(神戸ゆかりの美術館)

白鶴美術館
白鶴酒造の七代目の当主嘉納治兵衛氏が蒐集した美術品を公開する昭和初期の築。鉄骨鉄筋コンクリ一ト造の登録有形登録文化財です。
「中国・日本の青銅器、陶磁器、銀器、鏡、経巻、絵画」などの東洋古美術品が展示されています。

    

アクセス;神戸市東灘区住吉山手6丁目1-1(078-851-6001)
「阪急御影駅」下車。南の信号を東へ、阪急電車に沿って歩くと「住吉川」に当たる。阪急電車のガードをくぐり住吉川に沿って上流に登って行くと、左手に緑青屋根の白鶴美術館が見えてきます。
徒歩が不得手な方は、JR「住吉駅」下車、改札を出て左のエスカレーターで降りて左に歩くとR2号線に出るので、神戸市営「バス停乗り場」から「渦森台」行きに乗車、「白鶴美術館前」下車。
ホームページ

香雪美術館
朝日新聞社創立者村山龍平氏の収集品を収蔵展示するため、1972年財団法人香雪美術館として設立される。
仏教美術、彫刻、工芸品、茶道具が展示されている。

   

アクセス;神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1(078-841-0652)
「阪急御影駅」下車、南改札を出て信号を南に徒歩5分のところにある。
又、JRでは「住吉駅」下車。改札口を北へ出た信号を北へ坂道を登って行くと山麓道路に信号がある。信号を渡って道路を西に進み、次の信号を右折して、弓弦羽神社を目指して歩くと良い。
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世良美術館
世良臣絵の個人美術館。小磯良平氏と知り合い30歳より画業を開始、
平成4年に閑静な住宅街に世良美術館を開館。地下から地上2階あり、コンサートも開催される。
世良臣絵の水彩・油彩、小磯良平氏のデッサン作品等が展示されている。

    

アクセス;神戸市東灘区御影2丁目5-21(078-822-6456)
阪急御影駅下車。南改札口タクシ一乗り場道路を南に2辻目右手にある。
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【灘区】
マリ一ゴ一ルドが区の花の灘区は、裏山を開発した土砂で海岸を埋め、製鋼工場を建設し、削り取った所に住宅を建てる構想を実現した地域でもあり、「灘の生一本」のブランドでは全国的にも有名です。
 又、川崎製鉄跡と旧国鉄湊川貨物駅に向かう軌道跡などの敷地に建設された住宅・商業施設からなる地域でもあります。

兵庫県立美術館
日本を代表する建築家、安藤忠雄氏の設計になります。

   

アクセス;神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(078-262-0901)
JR灘駅下車、南へ、R2号線歩道橋を渡り徒歩10分のところにあります。
又、阪神電鉄「岩屋駅」下車、改札を出た信号左折、2号線歩道橋を渡り徒歩8分のところにあります。
県立美術館鑑賞後は、西側の「阪神淡路震災記念館」にも是非お立ち寄りください。
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原田の森ギャラリー
昭和45年に全国2番目都道府県立美術館として誕生、県政100周年記念事業として設置、我が国を代表する建築家村野藤吾が手がけた第一号で、兵庫県立美術館の分館です。

アクセス;神戸市灘区原田通3-8-30(078-801-1591)
阪急電鉄「王子公園駅」下車。改札を出て王寺動物園入り口を右に見ながら徒歩5分の左手にある。
王子公園もお子さん連れにはおすすめです。
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【中央区】
ベチュニアが区の花の中央区には1935年竣工、古典主義様式の堂々たる建物がありこれが神戸市立博物館の前身です。

神戸市立博物館
旧三菱銀行本店や丸ビル旧館などを手がけた建築家・桜井小太郎最後の作品建造物で、横浜正金銀行神戸支店として使用されていたものが、同行神戸支店移転に伴い神戸市所有となっています。
大規模な増改築が行なわれると同時に、国登録有形文化財として登録され、神戸市立南蛮美術館と神戸市立考古館が統合して神戸の旧居留地エリアに1982年、開館しました。

   

アクセス;神戸市中央区京町24(078-391-0035)
JR「三宮駅」と「元町駅」の中間、旧居留地「京町筋」にある。
 阪急電鉄の場合「三宮駅」下車、東改札を出て右へ。JRの場合「三ノ宮駅」下車、山を背に西口プラットホームへの階段を降り、西改札を出ると阪急電鉄東改札と合流するので南へ神戸市庁舎を目標に歩くと良い。市庁舎の南を右折、3辻目、京町筋にあります。
神戸市立博物館鑑賞後はショッピングに、お食事に、神戸を存分にお楽しみください。
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                        (美術館めぐり:完)

次回は、全国的に有名な中央区の「異人館めぐり」を特集したいと思います。
              御期待下さい。
                                 (竹内 信一)

     

その1−灘の酒蔵


ナルク全国仲間の皆さん、ナルク東神戸は神戸市の東端に位置し、前に大阪湾を抱え、背に六甲、摩耶、再度山を背負う、東灘区、灘区、中央区の3区が東神戸の活動エリアです。 東神戸(梅)のホームページのリニューアルにともない、順次東神戸の見どころをご紹介していきたいと考えています。 第1回は「灘の酒蔵」です。

【“灘”の名前から連想するもの】
さて、ナルクの皆さんには、東灘区、灘区、中央区と言えば何を思いつかれますか?
やはりお酒、灘五郷でしょうか。

江戸前期は灘三郷といわれていたようですが、その後は「今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷」を総称して灘五郷と言われるようになったようです。その中で魚崎郷、御影郷、西郷が東神戸のエリア内にあり、各種の銘柄が醸造されています。


その昔は随分と数多くの醸造銘柄がありましたが、ワイン、焼酎、ビールに取り囲まれ、脳裏に残っている銘柄の多くが、吸収、廃業されたのは寂しい限りです。

その中で、醸造量が少なくても、愛飲家の顧客のため、銘柄を守って醸造している蔵元には拍手を送りたいです。

大吟醸、純米吟醸酒、純米酒はどこの蔵元も醸造しているようですが、よく冷やされた「大吟醸」なる代物は、「ノドゴシ」と「匂い」と「味」は、なんとも言い表す言葉がない味です。
又、我々庶民が「グイグイ」飲める代物ではないです。今何処の蔵元もいろいろな催し物をおこない、顧客の取り込み、引きつけに躍起になっているようです。

これら酒蔵では見学、試飲ができる蔵元と、資料のみを展示している蔵元があります。





【酒蔵巡り】
東神戸のエリアには四つの市民お馴染みの川が、東から「住吉川」・「石屋川」・「大石川」・「生田川」が大阪湾に流れています。このうち、生田川を除いて今流行の川の中を「コンクリート」で舗装したり、石を敷いたりして「ウオーキング」が楽しめるようにしていますが、川の中を歩くなんて昔なら考えられませんでした。

私がお奨めする酒蔵巡りは、先ず住吉川・R43号線の南東にある「浜福鶴」酒造を見学後、近くの「桜正宗」酒造・「桜宴」を訪ねます。

そして住吉川を西に渡れば「菊正宗」酒造と、「白鶴」酒造が続きます。

   

しばらくR43号線南の道路を西へ行くと、御影本町には「剣菱」酒造があります。

その後さらに西方石屋川の川尻に、木村酒蔵の「瀧鯉」・「酒匠館」、泉酒蔵の「福寿」・「酒心館」と続きます。


昔はこれらの酒蔵も波打ち際近くにあり、蔵と蔵の間を通って泳ぎに行けましたが、今は埋め立てられて大阪湾が遠くになりました。

【酒蔵へのアクセス】
西から車で酒蔵巡りに来られる方は、阪神高速3号神戸線・摩耶インター降りて左折し、南信号左折して直進、「大石川」を左折すれば「沢の鶴」酒造・「沢の鶴記念館」があります。



そこから酒蔵巡りを始めてください。電車の方は阪神電車大石駅下車、南へ大石川に沿ってR43号線を渡ります。

東から車で来られる方は阪神高速3号線、魚崎インターを降りて信号左折直進すると電柱に看板が出ていますので左折、「浜福鶴」酒造まで直進、そこからUターンして酒蔵巡りを西へ始めてください。

電車の方は阪神電車魚崎駅下車、住吉川に沿って南へ、R43号線左折、次の信号右折R43号線を南へ渡ると、「桜正宗」、「桜宴」、「浜福鶴」です。

【ご参考】
車で来られる場合、ドライバーの方は利き酒ができませんが、主な場所の住所と電話番号を下記しておきます。ナビ等にご活用下さい。

 澤の鶴資料館:神戸市灘区大石南町1丁目29-1(078-882-7788) ホームページ
 浜福鶴:神戸市東灘区魚崎南町4-4-6(078-411-8339)ホームページ
 白鶴酒造資料館:神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5(078-822-8907)ホームページ


【次回以降もご期待を】
神戸はよい街です。海に近く、また山も手の届くような近くにあります。
食事が美味しく、パン、ショートケーキのお店も多い神戸を是非一度訪ねてください。

これから2〜3ヶ月に1回くらいの割合で、「当地の見どころ」を順次ご紹介して行こうと思います。次回の「見どころ」にもご期待下さい。さあ、どこにしようか。

                                (竹内 信一)

   

     

ナルク東神戸

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